Andante Diary

毎日を哲学しながら一歩前進の記。たまにフィクションもあるかも。

ときめきがあれば生きていける

今年ももうあと3か月だ!早い。早かった。w

 

今年はあんまりよくないことの方が多かった。

自分にとっては辛い試練の年だった。

 

4月・5月に相次いで両親が亡くなった。

二人とも癌で、まだまだ老後に向けてこれからってとこだったし、

親孝行してあげられないままだった。

 

特にお母さんが亡くなった時は本当につらかった。

そもそも亡くなった日に胃腸炎を起こして吐き気がひどくて仕事終わってから何とか病院に行って胃薬をもらいに行ったくらい辛かった。

お母さんの最後の姿見て、それこそ本当に寝てるみたいだった。

元気だったころに比べたら、すっかり小さくなって同じ人だとは思えないくらいの姿だったな。

 

二人が亡くなって、2~3か月くらいしてから精神的につらいことがあっても、誰に話したらいいのか分からなくなって、気分転換しようと思って遺してもらったお金でずっと行きたかったロンドンに行くことにした。

 

小学生で純粋な興味から始めた英語だったけど、中学生になってもその気持ちは変わらなくて、そのまま当時全然知らなかったNZに留学するコースがある高校に入って、初海外にしていきなり1年の留学に行ってしまった笑

 

でも高校に入ってからは自分より英語ができる子が多くて、英語には挫折したけど笑

むしろ政経と現代文の方が得意だったしなあ。

 

大学も日本文学専攻だったし、英語に触れる機会はあんまりなくて、純粋に英語喋って自分の知らない世界を見たい、という気持ちだけで、留学や国際交流のサークルに入ってシドニートロントに短期留学に行った。

 

シドニーでは当時周りの人の目を気にして、自分らしくいられなかった私の世界観を180度変えてくれる衝撃的な出来事があった。

シドニーは世界で2番目に同性愛者が多い街だそうで、たまたま私が行っている間にゲイパレードがあった。

同性愛者はまだまだマイノリティだし、自分らしく生きようとしてもなかなかそうはいかない現実があるけど、みんな堂々として笑顔で仮装しながら歩いている姿にとても感動した。

自分、もっと自分らしく生きてもいいのに。

 

帰ってからはとても楽しい大学生活を送れた。

 

そしてあれから5年。

日本でまた苦しい思いをしていた。

社会人になって、周りの目を気にしないといけない日々にうんざりしていた。

でも気になって気になって、本当に眠れなくなって、また診療内科にかかって睡眠薬を出してもらってやっと寝ていた。

 

仕事もうまくいかないし、人事と本部長に呼び出されて「退職を考えて」と言われたこともあった。

 

”きっとロンドンに行けば何かが変わる”

 

そう信じてただ9月になるのを待っていた。

 

8月は本当に辛かった。冬生まれだからもともと暑いの苦手だし、ストレスがたまる一方で。

 

3時間しか眠れずに高速バスに乗って成田へ。

そこから12時間のフライト。

 

長かったよ~!

隣の大学生が爆睡してたせいで、トイレ行きたくなっても全然行けなくてむっちゃ大変だった。。。w

 

ロンドンでは、とにかく自分の行きたいところに本能的に足の赴くままに回ってきた。

小学生のころよく読んで大好きだったシャーロック・ホームズ

Baker Street、シャーロックホームズ博物館。

小さい頃に聞いてからなんとなく好きだったビートルズ

Abbey RoadとLet it beってミュージカルを見に行った。

小学生で覚えてからとにかく常に飲んでた紅茶。

カフェに行ってもホテルでもとにかく飲んでた。全身の血が紅茶に変わるくらいまで飲むつもりだったけど、リンゴジュースもオレンジジュースも飲んでたしなあ。笑

大学生になって大好きになった雑貨屋さんや洋服屋さん。

小学生で初めてプラネタリウムを見てから大好きになった星。

今回はアストロジーショップで性格診断をしてもらった。

 

行く先々で、イギリス人の店員さんに優しくしてもらった。

外国でこんなに気を使ってもらうのは初めてだったからかなり驚いた。

 

他の国では店内をふらふら見ているだけでは声をかけられたりしない。

でもイギリスでは「大丈夫?」「何かお探しですか?」って声をかけられて、おすすめを聞いたりできたのでとてもよかった!

レジでもコミュニケーションできたし、純粋に英語でやりとり出来て嬉しかった。

 

誰も知っている人がいない国で、こんなに優しくしてもらえると嬉しいんだね!!

 

カッコいいお兄さんがみんなオシャレをして、いい姿勢で歩いている姿を見ると終始うっとりできた。

 

ああああ、ポンドさえ高くなければ!私、移住しようと思うのに!笑

 

あとイギリスでは一目見ただけで、日本人でしょ?って言われたのには驚いた。

他の国の人はジーンズとかラフな服装で観光するけど、ちゃんとオシャレをして観光してるのは日本人の証拠、らしい。笑

韓国人や中国人に間違えられてもそんなに何とも思わなかったけど、当ててもらえると嬉しいもんだなw

 

とにかくイギリスは感激してときめくことばかりで、純粋にとても楽しかった。

 

一目を気にせずに好き勝手歩き回れるって楽しい。笑

 

だって日本では化粧しないで歩いたり、適当な恰好しているだけで、冷たい目で見られるんだよ?

でもロンドンではそんなこと全然なかった。

 

別にみんな周りに関心がないわけではないんだけど、自分は自分。他人は他人。

それにアジア人の私がどんな恰好してても、「あー文化の違い?」くらいにしか思われない。

 

こんなにいいことない。笑

 

日本ももう少しいい意味で、そういう距離感の取り方ができる国になってくれたらいいのになあ。

 

色んな経験をしている人の方が話してて面白いし、役立つ知識たくさん持ってて魅力的なんだから、もっと評価されるべきではないのか!

 

職人気質が抜けないというか1つをじっくりやっていくことに縛られ過ぎてる人が多いきがする。

 

もっと何に対しても楽しいと思える生き方をしよう。

誰に対しても素直にありがとうと言える自分でいよう。

 

そう思えたロンドン旅でした。

どんなに苛酷な現実でも自分にまっすぐに生きよう。