Andante Diary

毎日を哲学しながら一歩前進の記。たまにフィクションもあるかも。

Never forget these experiences!

今さらだけど、忘れたくないので書いておきたい話。

 

今年のGWに3年ぶりに海外旅行に行きました。

 

常に日本クソつまらないよ!海外に行きたいよ!と思ってた気持ちが爆発。

 

アイルランドとオランダで悩んで、直行便があって、国民の9割が英語を話せて、街並みが素敵、何より決心した3月の自分の部屋のカレンダーがオランダのチューリップ畑の中を鉄道が駆け抜けてる写真だったのが決め手だったかも。笑

 

小さい頃から父親が長崎出身で、おばあちゃん家に行った話を友達にすると「ハウステンボス行ったことある?」って言われるんだけど、おばあちゃん家は長崎市内でハウステンボスがあるのは佐世保なので、一度も行ったことないのが悔しかったんですよ。笑

 

もう大人でお金もあるし、本物のハウステンボス見に行ったろうやないの!と息巻いて行ってきました。笑

 

結局行きたい街が多過ぎて、今回はハーグ行く余裕無くて見れなかったけど。苦笑

 

そんなこんなで夜中にExpedia開いてハイになりすぎて、KLMの直行便とアムステルダムの5つ星ホテルを手配。笑

冷静になった後で明細見て、我ながら引きました。笑

でもおかげで快適な旅だったけど!!

 

1日目はブリュッセル

2日目はユトレヒト

3日目はリッセのキューケンホフ公園

最終日にやっとアムステルダム市内を観光。

 

で、今回驚いたのは、

 

①美味しい朝ごはんを毎日たらふく食べて、部屋に戻って休憩してから出かけてたんだけど、部屋でやることもないので、取りあえずテレビをつけてボーッとBBCのニュースを見てたんです。

 

オランダだけど良いホテルだったおかげで、BBCが見れたんです!3年ぶり!笑

 

ロンドンとアムスは1時間時差があるから、ボーッとしてると時刻表示が1時間遅れててまだ大丈夫だよ…ね?あれ?!こっちは1時間早いやん!!そろそろ行かないと!!状態になりがちだったな。笑

 

まあそんなわけでニュースは普通におじさんとおばさんのキャスターがやってたんだけど、お天気コーナーになった時にビックリしたんです。

 

あれ、このお姉さん片腕がない?!って。

 

日本では障害者の人が普通に働いてても、あまり表に出るより、何かと裏方についてることの方が多い気がするんです。

現にうちの会社はもっぱら総務とか技術者に多いんだよね。

 

マスコミに出てる障害者の人でみんなに名前を知られてる人なんか数えられるくらいしかいないんじゃないかなあ。

 

でもニコニコしながら、スタジオのキャスターの人たちと掛け合いもあって愛想よく天気を伝えていて、何だか感動してしまったな。

ヨーロッパ、マジですごい!

 

日本でもダイバーシティ化が進んでいるとは言っても、障害のある人がニュースで伝える側になるのはまだまだ先な気がする。

24時間テレビやるなら、コーナーでクローズアップして出し物してもらうんじゃなくて、そういう人たちに伝える側に回ってもらってもいいのでは…!と思い出して書いておきたいと思いました。

 

日本は技術では進んでるけど、みんな「周りの目」「漠然とした意識」を気にしすぎて、マイノリティに対する偏見がありすぎだと思う。

 

驚いたことその2。

オランダは行く前はチューリップとチーズとミッフィーのイメージしかなかった。笑

で、同性婚安楽死大麻も売春もみんな合法。

中世のオラニエ公からの歴史を受け継いだ由緒正しい育ちの王様がいる国。

 

これが全部どうやって成り立つのかこの目で確かめたかった。

 

だから、2日目の夜に、ガイドブックでは軒並み「夜に足を踏み入れてはいけない」って書いてあるRed Light Districtに足を運んだ。

旧教会の周りがヤバいと書いてあって、取りあえずアムスの中心地のダム広場から一本奥を進んで行く。

 

どんどん怪しい雰囲気に。

 

コーヒーショップという名前のソフトドラッグ専門店やアダルトショップがたくさんある先に教会はあった。

 

何だ。全然怪しいお姉さんなんていないじゃん。

 

と思って脇道から帰ろうとしたら、観光客がぞろぞろ入って行く道があって、気になって通ってみたら、名前の通り、赤いライトの部屋に下着姿のお姉さんがいて、セクシーなポーズを取ったり、手を振ったりしてる部屋が並んでたの。笑

 

うわああああ!マジでヤバいところに来ちゃったよ!!

 

ってその日はそのままホテルに帰ったけど、お姉さんたちの背景とかがすごく気になって、スマホでずっと調べてたら、トリップアドバイザーに何やら売春婦のお姉さんたちの仕事について紹介してるミュージアムがある、との情報を発見!

 

翌日、街中のチケット屋さんで見つけたクーポンを持って、再びRed Light Districtに。

 

でもミュージアムのある通りが実は1番すごくて、お姉さんたちの仕事場もたくさんあるし、コーヒーショップもアダルトショップもストリップ劇場もあって、なかなか女子1人で行くには勇気が必要だったね。笑

 

そんな中でたどり着いたアムステルダムの売春のことがよく分かるミュージアムRed Light Secret!笑

 

最初は本当に秘法館みたいな感じなのかなって思って入ったけど、ロシア人のお姉さんの音声ガイドを聞いたり、館内の説明を読みながら進んで行くうちに、こんなにしんどい仕事はないと思ったわ。

 

オランダ、特にアムステルダムでは売春を合法にした代わりに、国が身体検査だったり法律の基準を満たしたお姉さんしか売春婦にはなれないし、部屋も雇い主から引き当てられてる訳じゃなくて、一晩150ユーロ(約2万円!)払って自ら借りていて、1人のお客さんに対しても30分くらいで50ユーロ(約6500円)からで延長が入ればもっとお金も取れるけど、みんながみんな延長する訳でもないし。

 

最低3人は相手にしないと部屋代は払えないし、生計を立てるには一晩に何人も相手にしないといけないし。

部屋も自分でメンテナンスしなきゃいけなくて、蛍光灯の交換も部屋の掃除も自分でやらなきゃいけないの。

 

並んでる部屋の中から道を好奇な目で見られて、他のお姉さんたちと比べられても、生きていくために、笑顔で手を振ったり、ポージングしたりしなきゃいけない。

 

しかも裸か裸に近い姿で仕事をする=お客さんの男性が武器を隠し持っていて襲って来たら、太刀打ちできる可能性は極めて低くて、実際にほぼ毎年どこかで売春婦の女性が仕事中に命を落としてるそう。

 

会いに行けるアイドルなんかよりかなり残酷な仕事だと思う。

 

それでも、仕事を続ける人の中にはちゃんとした彼氏や旦那さんもいて、職業として売春婦をしていることをパートナーに理解してもらった上で仕事をしている人もいて、本当に心からプロ意識が高くないと続けられない仕事なんだと思い知らされました。

 

帰り道でお姉さんたちを見た時、心から頑張ってって思った。

 

それでもオランダは男女平等の意識が進んでいるから、売春婦だってちゃんと職業の一つでしょって意識の人もたくさんいるようで、本当にしっかりしてるんだなあと思った。

 

英語でgo by duchessっていうスラングがあって和訳するとオランダ式でやろう=割り勘にしようっていう意味になるんだけど、それはオランダ人がケチだからではなくて、とことん合理主義で相手のことを尊重するために割り勘にするのかな、っていうのはすごく感じた。

 

アムステルダムは首都で都会なはずなのに、高級ブランドのお店が全然無くて、SPAの大規模な小売の洋服屋さんばかりだった。

あんまりオシャレな人は少なかった気がするけど笑、みんなセールで安く買った物をずっと大事にする、シンプルな生活をしてるんだなってことがひしひしと伝わってきた。

 

現にみんなクールではあるけど、困ってる私に優しくしてくれたし、ストレートに感情表現してくれるし、心では温かい人ばかりだった。

 

だから街のどこに行っても居心地が良かった。

 

イギリス人もたくさんのジェントルマンが優しくしてくれたけど、オランダ人も本当に優しかったなあ(*´ω`*)

 

帰りのスキポールからの飛行機、帰国するのが嫌すぎて飛び立つ瞬間に涙が出て来て、我ながら本当にビックリした。笑

 

日本人は自由と寛容の国はアメリカだと思ってる人が多いと思うけど、本当はそれオランダですよ!!って声を大にして言いたい。笑

 

窮屈な他人の基準に縛られて苦しい思いをしてるなら、オランダが解放してくれるよ!!笑

 

売春ミュージアムもコーヒーショップも日本では見られないものだから、本当に行って良かった。

 

私はまずはオランダ人と互角に英語話せるようになるところから頑張ろ。笑